Red Bullがイベントを行ったり、ケリー・スレーターが開発にたずさわったり、昨年あたりからWavepool(ウェイブプール/サーフパーク)の話題が盛り上がっています。

 

1990年代は日本が世界をリード

 

世界に先駆けて、日本にもサーフィン可能なウェイブプールはありましたが、ワイルドブルーヨコハマ(横浜市。2001年終了)、シーガイヤ・オーシャンドーム(宮崎市。2007年終了)ともに採算がとれずに事業が終了しています。

 

youtubeにあった当時の映像はこちら↓↓

ワイルドブルーヨコハマ

 

シーガイア

 

当時のサーフタイムの料金設定はこちら↓↓
高いですね。。。

 

  • ワイルドブルー:3時間30万円(貸切)、1.5mクラス(胸前後)
  • シーガイア:2時間10万円(貸切)、2mクラス(頭前後)

 

ウェーブプールとは思えない、圧巻のクオリティ

 

話を現在のウェーブプールに戻しましょう。

これら1990年代に作られたウェイブプールと一線を画すと言われているのが、生成される波のクオリティです。

人工波史上最高の出来と言われているKelly Slater Wave Companyのサーフパーク。

 

Kelly Slater Wave Company

 

Kelly Slater Wave Companyは、過去11度世界チャンピオンに輝いたケリー・スレーターが全面出資しているテクノロジー会社で、波を生成する技術やローケーションなどの詳細情報は未だベールに包まれたままですが、動画を見る限り圧巻のクオリティです。

吐く息が白かったり、ブーツとグローブをはめている様子を見ると、寒そうなエリアに建設されていそうですが、カリフォルニアのこの場所が有力視されています。

 

ケリーの人工プール場が登場するまではWavegardenSurfSnowdonia(英国)が最高峰と言われていました。

スペインの実験場の頃から注目を集めていましたが、昨年の夏にイギリスでオープンし、すでに数千人のサーファーがその波を体験しています。

 

SurfSnowdonia

 

プール全体の大きさが縦300m×横110m。最大2mクラスの波を最長150m程度ライドできるそうです。凄いですね〜!

同時に52名までサーフできるとあるので、テイクオフゾーンを分けているんでしょう。

wikiによると総工費が£12million(20.4億円、£=170円換算)、年間6,7万人の集客計画を元に建設されたそうです。

参考までに東京ディズニーランドの1日あたりの集客数は約8.5万人。

シーガイアはピーク時で年間124万人も集めていたようなので、それらと比べると控えめな感じもしますが、かなり田舎のエリアに立地していてロンドン中心地から4.5hのドライブが必要になります。

 

加えて冬の最高気温は10度以下なので、年間通じて集客するのは厳しいのかなと思います(2/9現在、メンテナンスのために春まで休業中のようです)。

集客の課題はついてまわりそうですが、人工サーフィン場の成功例になって欲しいです。

 

 

次回もウェーブプールについて書きます。

世界各地のサーフパークや建設予定情報、波をつくりだすテクノロジーについても触れたいと思います。

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